5月5日はこどもの日。端午の節句と呼ばれ、男の子が元気に育ってほしいという願いを込めて成長をお祝いする日です。
ではこの日に飾られる五月人形や兜などはいつからいつまで飾るのが良いでしょうか?
またいつまで飾っておけば良いのでしょうか。次男や三男ができた時は新しく購入するのが良いのでしょうか。
五月人形や兜はいつから飾る?
五月人形やかぶとは、4月中旬から、春分の日くらいまでに飾るのが好ましいとされています。
とくに決まりはありません。大安吉日に出すと良いなどのいわれもありません。
いつまで飾る?片付ける時期は?
こどもの日が終わったら、五月人形やかぶとは早めにしまいましょう。出しっぱなしにしておくと、すぐに梅雨の季節になってしまうので。
雛人形のように
「早めにしまわないと娘が行き遅れてしまう。」
などの言い伝えはありません。
6月が近づくとジメジメとした梅雨が近づいてきます。
五月人形やかぶとにとって湿気は大敵です。その前に片付けるのが良いでしょう。
梅雨に備えて乾燥剤や防虫剤を使いましょう。
端午の節句をお祝いした後、五月人形は1年間また箱の中です。
カビが生えたりしないように気をつけたいですね。
何歳まで飾る?
五月人形は男の子に降りかかる災いを身代わりに受けてくれると考えられています。
ですから、一般的には男の子が成人になったら処分する家庭が多いようです。
次男も飾る?
一人のこどもの成長を祝うための五月人形です。兄弟みんなの五月人形ではないのです。
本当は、一人に一体の人形があるのが望ましいのです。
自分の実家では・・・・(余談)
五月人形は場所も取るので、次男が生まれても、もう1体買う家庭はどれくらいあるのでしょうか?
実際私の実家には雛人形は1セットしかありませんでした。(私には姉がいました。)
雛人形も子供一人に対して一つと言われているのは五月人形と同じです。
私の祖母は明治生まれでしたから、その祖母が我が家にひとつ買ってくれたということは、当時だって五月人形は一軒につき、ひとつで十分だったと思います。
(私たちの地方では雛人形とか五月人形は母方の実家が購入する風習でした。)
私の姉も私もその雛人形を見て、
「我が家のもの。」
と思っていました。姉の人形であり、妹の人形でもある。五月人形もまた然り。
私の男兄弟は弟一人だったので、当然五月人形は一つでした。
主人に聞いても同じでした。主人は弟だったけれど兄と同じ五月人形でした。つまり一家にひとつの五月人形。
本来は子どもの成長を祈るために、一人の子どもに対して一体だと言われていますがそれは昔のことだと思います。
母も義母も熱心な仏教徒でした。母や義母たちは姉や兄だけを大切に思っていたわけでなく、どの子も健やかに育ってほしいと祈りながら毎年人形を飾っていました。
それでいいのだと思います。
別け隔てなく兄弟たちを慈しみ大切に思う気持ちが家族に届けばいいのです。
そんなふうに大切に出されてきた五月人形や雛人形は私の実家まだ残されています。
成人式などとうに過ぎ、結婚して長男を授かった弟の五月人形も、その長男の五月人形も母の手元にあります。
狭いという理由で子どもたちは実家に五月人形を押し付けています。
端午の節句になると90歳近い母は五月人形を4セットも並べます。
母親はそれらの人形を大切にし、毎年桜の季節に五月人形を出してくれます。
弟の五月人形を中心に
弟の長男
姉の長男
私の長男
家族を育ててきた母にとって五月人形は捨てられないものなのでしょう。
主人の実家に行ってもそれは同じで
義姉の雛人形だけでなく
五月人形も義母のところにあります。
健やかに育ってほしい、そんな願いを人形に込めたはずなのに、忙しさを言い訳に私たちはそのお守りとも言うべき人形を母に預けています。
だからこそ
年をとったら今度は私の番なのかな?と思います。
買ってやった五月人形を飾ることができなくなってしまった時はその人形を慈しんでやるのは「私の番なのかな?」と。
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